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ローマ④ 20年ぶりポンペイ! [イタリア 2015]

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ローマ2日目の朝は07:45にテルミニ駅集合でポンペイ・ナポリ日帰りツアーを申し込んでいました。14200円です。

前日にテルミニで買い物中に集合場所をチェックしておいたので迷わず行けました。
ちょうどここから空港行きのバスも出ているので帰国もここからバスで行こうと決めました。

20150708-10 132.jpgフランスのモンサンミッシェルに行ったときと同じくみゅうのツアーにしましたが、バスは3列で快適!そして日本人のガイドだろうなと思いましたが、イタリア人でした。
48歳の彼は日本に7年住んで(だから日本語はとてもお上手)、上智、東大の大学院で東洋学を専攻したとな。それがバブル崩壊でイタリアに戻らざるを得なくなり、しがない旅行ガイドになった(と自分で言っていました)。

自分は勉強はできるのに不幸な宿命を負っているといわんばかりのことを何度か言っていましたが、でもガイドも立派な仕事だと思いますよ!

ローカルのガイドのおかげでいろいろイタリア事情を勉強することができて、私としてはむしろ助かりました!バスには20名くらい乗っていましたが、半分以上はカプリ島に行くので、ポンペイまで行く観光客は我々含めて6名だけだったので、私は質問しまくりでしたし。おほほ。

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途中のサービスエリアでエスプレッソを飲み、約3時間ちょっとかけてポンペイに到着です。

そうそう、南イタリアは柑橘類が豊富で、ナポリはレモン石鹸が有名だとか!

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さて、約20年ぶりのポンペイです。
Hちゃんとかつて訪れたとき、もう一度来たいと思ったことをよく覚えています!

当時は英語ガイドで今以上に英語が分からなかったのであまりよく理解できませんでしたが、今回はイタリア人によるきれいな日本語のガイドなのでその点安心!

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ポンペイは港からも近いし、昔は港町だったと埠頭の跡を見て初めて知りました。

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ポンペイはかなり巨大でこのように魚の形をしています。
全部まともに見ると数時間はしっかりかかるので、通常のツアーでは黄色い枠の部分を行くことがメジャーだそうです。なんだかザンネン・・・。

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左の写真で時々キラキラしているのは大理石で、昔は電気がないから夜道を月の光で照らすために大理石をちらばめたとか。昔の人ってすごぉい!

右の写真は横断歩道だそうです!

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しばらくするとフォロという公共広場に出ました。
ポンペイは79年8月24日にヴェスビオ火山が爆発をして一瞬にして灰に埋まった街で、当時は2万人くらい住民がいたそうですが、その街のいわば中心がここ。

神殿や市場や役所のようなものもこのあたりに集中しています。

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今日も暑いけど、ガイドさんががんばって説明してくれるので私も張り切って質問します。
(質問は頑張る必要はありませんが・・・)

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これは有名なわんちゃんですね。
これはどういうことかと言いますと、火山灰に埋もれて街はあるがままの姿で消滅するわけですが、そのうち火山灰が雨で固まり埋まった人間は時間をかけて姿を消していくので、結局人間や動物の跡がぽっかり穴が開く状態になるわけです。それを発掘しながら石膏を流して固めて人間の形を再現しているので、これらは決してオバケではありません。
でも2000年前の人間の姿が、ここまでリアルに火山灰の跡から再現されることに脱帽であり、埋もれていたからこそ、2000年前の遺跡が逆にほぼ手付かずに綺麗に遺ったわけです。

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この右側はちびっこのようですが、このような石膏の人間たちはナポリ市内の考古学博物館にたくさんあるとのことです。

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今日も暑いです。でも、蚊はいないし、ミラノやフィレンツェを思うとまだまともだと感じてしまいます。(少し風もありましたし)

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これは公共浴場の跡です。

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左の写真は居酒屋の跡で、穴にワインの坪を置いたとな。(当時のワインの入れ物は底が平らじゃなかったため)
右は有名なあるおうちの玄関で、「猛犬に注意」と書かれています。

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こういう何気ない風景でも、手前に写っている馬車のわだちの跡に、遺跡好きとしてはちょっとキュンとしてしまいます。

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左はパン屋さんの跡地で、右は井戸です。

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これはなんだか分かりますか?
うふふ。
これは売春宿です。上の看板を見ると、男性のオモチモノのモチーフになっています!

そういえば!ポンペイと言えば性描写の壁画群が大変有名で、Hちゃんと以前来たときは実際に見て楽しかったのですが(変な趣味があるわけではありません)、その場所を一向に通らないのでガイドさんに聞いたら、ポンペイ遺跡の右側奥のほうにあるので通常のツアーでは最近はいかないようです!

なんと!!!!!
折角だからKさんにも見てもらいたかったのにな!
ざんねん~。

まあ興味がある人は文献がたくさん出ているので写真集でも購入くださいませ!

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そんなかんだガイドに質問しながらいよいよ魚型の遺跡の尻尾の部分まで来ました。
このあたりはお墓だそうです。

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これがヴェスビオ火山です。
70年に一度くらいの割合で噴火をし、去年が前回から70年目だったそうです。
そろそろ来ると言われているみたい。

最後に遺跡の城壁外にある秘儀荘まで行き、見学は終了です。

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20年前は多分なかったと思います。(覚えていない)

ここは要はお金持ちの別荘のようなものですね。

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ここにも石膏像が一体いました。

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これが有名な壁画ですね!

見学は約1時間半でしたが、折角来たんだからもっと居たかったな~!
(という人は個人で訪れたほうがいいのでしょう・・・)

でも、20年前に”もう一度来る!”と誓ったのが叶っただけ嬉しいですけどね。

ここまで綺麗に当時のままの姿が残っているのも珍しいし、アクセスもそこまで悪くはないので、超お勧めの遺跡です!
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