フィレンツェ⑤ いよいよウフィツィ! [イタリア 2015]
アルノ川をドゥオモ側に渡って川沿いを歩き、ウフィツィに到着です。(右側写真が入口)
予約した16:15の30分以上前に来たのに、なんだかんだ並び入場できたのはちょうど予約時間の頃となりましたー。
ここはあまりにも見所がありすぎで、本当に観たかったもので観れたものの一部のみを勝手にご紹介いたします!
題して、りぶのすけセレクション!(陳腐な命名ですが・・・)
あ、というわけで、興味のない人はこれまたスルーコースでお願いします!
左がジョットの「荘厳の聖母」です。この手の作品は多いですが、これはあまりにも有名!
神々しいですね。
右がリッピの「聖母子と二人の天使」。天使の一人がちょっとしか見えないのがミソ!?
少し心霊写真っぽいですよね・・・。
こちらはミラノ編にも出てきたウルビーノ公の夫妻の肖像を描いたピエロ・デラ・フランチェスカの作品。ウルビーノさんは右目を戦でダメにしているので常に左側だけを描かせてたみたい。
奥様の眉毛がないのは当時の流行のようです!
絵とは言え、何百年も見つめ合っており、疲れないかが心配です!?
これはまた有名ですよねぇ!シモーネ・マルティーニの「受胎告知」です。
マリアさまのふてくされたような顔が忘れられません。
いよいよこの部屋に来ました!以前来た時のウフィツィの入口とかの記憶はまったくありませんが、なぜかこの部屋だけは鮮明に覚えています。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」でしょー!
そして同じくボッティチェリの「春」!どちらも誰でも知っている作品です。
この二つはとりわけ有名ですが、この部屋にはまだいいものがあります。
同じくボッティチェリの「東方三博士の礼拝」で、右端でこちらを向いているのがボッティチェリ本人でございます。
左もボッティチェリの作品で、私が好きな受胎告知の一つ。
右はこれまたルネサンス時代に欠かせないギルランダイオの作品です。
別の部屋に行くとまたすごい人だかりでした。人を分けてみてみると・・・
おおー、ダビンチの「受胎告知」ではありませんか!
この絵は賛否両論で、マリア様の左手がおかしく、遠近法が上手に表現されていないとする説もあります。確かにこの方角から観るとちょっと不自然さがあります。右腕が異常に長いし。
が、同じ絵を左下のほうから見てみると、このようにマリア様が完璧に見えます!
当初この絵は壁の右上に飾られていたみたいですし、人が見上げる方角まで読んで描いたとしたらダビンチはやはり天才ですよねー。
ちなみに、マリア様の賛否両論をおいておくと、左側の天使については絶賛の嵐ですよね。
一旦ここで少し休憩し、ドゥオモとアルノ川を拝み、続きを観賞します。
またすごい人だかりを見つけて分けて入っていくと・・・
ミケランジェロの「聖家族と幼児洗礼者ヨハネ」がありました!
いつも思いますが、ミケランジェロの筋肉の表現美は卓越していますよね。
正直ミケランジェロはあまり好きじゃないのですが、この人の肉体美が現れた作品を見るといつもすごいなと素直に感じます。
彫刻はあまり詳しくないのでさらっと・・・。えへへ・・・。
これは白い馬が象徴的な、ウッチェロの「サン・ロマーノの戦い」です!
(個人的にはそれほど好きではないけど、有名なのでUPしてみました)
左はブロンズィーノの「エレオノーラ・トレドと息子ジョヴァンニの肖像」です。
本で初めて見たときは18~19世紀の絵かと思いました!
右は私の大好きなラファエロ様ご本人でございます♪(顔がタイプというわけではありません)
ネガティブモデルのなんとかさんにちょっと似ていません?
そして左はパルミジャニーノ(チーズのような名前です)の、「長い首の聖母」
この女性は本当に首が長いですが、めちゃめちゃ綺麗でうっとりします。
右の写真はパラティーナ編でも最後にご紹介したティツィアーノの超有名作品「フローラ」です。何故かこの両作品には人が群がっておらず、危うく通り越しそうでした~(危なかった~)
ティツィアーノといえば、もしかしたらこれが一番有名かも!
「ウルビーノのヴィーナス」です。
ご存知マネが「オランピア」でこの絵そっくりなものを描いています。(そういえば、プラド美術館でオランピアが海外遠征中で見られなかったのが相当ショックだったのを思い出した~。その際は暫く立ち直れませんでした・・・)
マネは明らかにこの作品が好きで、この絵にヒントを得てオランピアを描いています。
いやー、今回はリアルな作品が観られて嬉しいです。
最後に・・・
やはりこれですかね!
ラファエロ様の「ひわの聖母」です。
大公の聖母と同じくらい好きな作品です。
これ以外にも本当に見所満載なウフィツィ。
フィレンツェに住んで年間パスがあるとしたら間違いなく購入しただろうな~。
で、毎週1部屋ずつじっくり観たりしたい!
それだけでも一生かかりそうなくらい大きな美術館だけど。
ウフィツィも特設展のおかげで入場料が通常より高く12.5ユーロに予約料4ユーロ(合計2300円程度)がかかりましたが、これだけのお金をかける価値は十分にあります!
これでフィレンツェの芸術堪能シリーズは残念ながらおしまいです。。。
元気があればアカデミア美術館でダビデ像でも観たかったけど、遠いのと暑さの中並ぶのは嫌だなという弱音が出て(しかもダビデ像くらいしかアカデミアには魅力もないし・・・)、他の教会の最後の晩餐シリーズと同じくアカデミアも今回お蔵入りになりました。
ただ、パラティーナのラファエロとウフィツィの名画シリーズをこれだけ観られただけでも貴重な一日でした!(見たい作品がどれも海外遠征中じゃなかったのも大変ラッキーだったし)
熱中症になりかけだけど、それでもしあわせっ
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