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スーパー・チューズデー~正義を売った日~ [Daily Life 2012]

日本ではまだ公開されていませんが、The Ides of March(邦題:スーパー・チューズデー~正義を売った日~)を機内で見ました。

ジョージクルーニーが監督で、ライアン・ゴズリング主演、ジョージも出ています。

そもそもスーパーチューズデーというのは、アメリカの大統領選挙yearのとある火曜日を指し、その日に多くの州で予備選挙が行われます。各候補は大統領候補としての指名を得るため、この日に代議員をマックスで勝ち取ろうと奮闘。アメリカの選挙では広報が大きく影響するため、広報の力量が問われるというわけ。

舞台はオハイオで、ジョージ演じる知事のモリスはリベラルな指針を打ち出す民主党の候補。
モリスの広報を勤める若手スティーブン(ライアン)は、対抗馬に引き抜きを持ちかけられるも知事に忠誠を誓っていたが、とある事件を知ってしまったスティーブンは・・・

本当はもっと書きたいところですが・・・。
既に観た人と議論をしたいです。

そして、クリーンを売り物にする各政治家および関係者達が、実際は醜い事実を隠し、汚い駆け引きを実行するという皮肉を、一見皮肉っぽくなく演出しています。
だから後半になると、関係者達の黒い思惑がずっしりのしかかってきます。

この映画で、内容以外に好感が持てるのが、ジョージが自分を主役にしなかったこと。

まあ、こんなニクイことができるのもスーパースターならではでありましょうが・・・。

KTさんと話をしていたとき、常に主役になるスターは落ちるしかないけど、3番手くらいの俳優は実は長く行き続けられやすい、という話題があったけど、トップスターのジョージは裏をかいて自分を2番手にしてみた。
それがまたこの映画の政治の腹黒さを皮肉っているともとれます。

まあ、自らが監督だから、その時点でジョージはやっぱりトップなんだけどね~。

なお、タイトルのIdesはラテン語が語源の15日という意味で、カエサル暗殺が3月15日。
この日にちなんでスーパーチューズデーを設定しているというシナリオ。

ライアンの代わりにディカプリオという案もあったようで、どっちでも面白い映画になったと思います。
私はあまり詳しくないけど、私生活の話題しか聞かないライアンの演技もなかなか。

政治ドラマや難しい映画が好きな人は十分楽しめる映画です。

強いて難点を言うとすると、邦題の副題は要らないような・・・。
ちょっと明かしすぎ。ここまで書いちゃわなくても~、とやや思います。
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