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Not Without My Daughter [Daily Life 2012]

しばらくご無沙汰していました。
先週末は名古屋に帰ったし、仕事や付き合いや足が痛くなるというハプニングもありましたが、少し忙しかっただけで元気です。

さて、タイトルですが、邦題は「星の流れる果て」です。

1990年のアメリカ映画です。

アメリカで上映されていた当時、私はまさにアメリカにホームステイ中で、現地で観ました。
当然サブタイトルなしなので最初ほとんど分からなかったのですが、とても衝撃を受け2回観たところ、大体理解できました。(そして更に1回見た)
日本ではたぶん流行らなかったと思います。

今日パキスタン在住の邦人女性の問題について記事を読んでいたら、この映画をまた観たくなり、GEOに行きましたがやっぱりありませんでした・・・。

私のようなドキュメンタリーとか民族紛争とか社会問題とかが好きな、どちらかというと暗い人にはオススメな映画です。

内容は、在米イラン人医師と結婚した普通のアメリカ人主婦が、ちょっと帰省とイランに娘も連れ親子3人で行ったところ、夫が豹変し、永住すると言いだす。一度入国すると法律で妻も娘も勝手に出国できないため(たとえ離婚しても娘はイランに縛られる)、逃げると処刑される危険もあり、男女対等なアメリカと違い家父長制の国において、夫は時に妻に暴力を振るうことも。
そんな中、イスラムになりきるふりをしつつ、妻は娘を連れて密出国を企てるというストーリー。

実話に基づいており、逃げられずにイランに残るアメリカ人女性が多数いることを映画を通して訴えかけるので、かなりセンセーショナルです。

当然イランや在米イラン人からは批判を浴びる映画となりましたが、私はメディアの情報しか知らないので、実態や現在の事情は正直よく分かりません。

ただ、イスラム教という強大な宗教に支配された国だと、ありうるでしょう。
善悪うんぬんではなく、イスラムではそういうルールだということです。

私はやっぱり政教分離派かな・・・。

話を戻すと、今日読んだパキスタンの記事は、日本で知り合ったパキスタン男性と結婚し、夫とパキスタンに移り住んだが、イスラムになりきれなかったり、日本に戻れず苦しむ女性が多くいるというもの。(日本と連絡も取らせてもらえず、そもそもイスラムでは女性が外に出ることが好まれないため、事実上の軟禁状態になることも)
このように、大使館に届を出さずにパキスタンにいる日本人女性は数百人とされています。

もちろん、中には、自らの意思で改心し、幸せに暮らしている人も多くいることは特筆すべきですが、大使館には現地在住の(駐在員妻ではない)日本人女性から相談が絶えないとも。

パキスタンは一夫多妻制ですし、厳格な家父長制。
基本的にまだ貧しい国のため、日本に出稼ぎに来、在留ビザをとるために日本人女性を口説いて結婚する人もいるようです。(もちろん純粋な恋愛で結婚する人もたくさんいます)

とまあ、いろいろ考えさせられますが、結局日本は実に自由な国ですね。
人は好きに結婚し、好きに離婚できる。一夫多妻制でもない。
無宗教または信仰心の厚くない人間も多い。

ある意味画一性に欠けた国なので、イスラム圏には少ない問題(新興宗教の乱立とか、自由すぎる故の犯罪の若年化)もあるわけですが、私はそれでも日本人に生まれてよかったです。

今後辛いことがあったときの立ち直り方法の一つとして「それでも日本人でよかった」という当たり前すぎて感謝もしないことに着眼し、立ち直り手法のリストに追加しようと思います。

そして、やっぱりNot Without My Daughterはもう一度観てみたいな~。
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