2日目 デルフィ遺跡とカランバカの夜 [ギリシャSep2011]
大絶賛のプラカの朝食ですが、これまた絶賛でした。
大好きなベイクドビーンズ(あまり賛同者はいないけど)、そして大好きなスイカ。
私好みが満載
そして今日は1泊2日のデルフィ&メテオラ観光ツアーの日です。
親がいるのでツアーを申し込みましたが、1泊2日の移動&宿泊&2食&観光で125ユーロ(約14000円) 英語ツアーだけど・・・。
でも、全く同じツアーでも、代理店によって料金が異なり、平均160ユーロのところを探しに探してギリシャのとある旅行会社で事前に申し込んでおきました。
(ちょっと料金が安くて心配だったけど、リコンファームまでやり、結果的には問題なし)
参加者は30名以上いましたが、日本人は我々3名組と、老夫婦1組と、若いカップル1組(のうち1名は日本人じゃないけど)のみで、あとは全員欧米人。
アテネを出発したバスはまずは180キロ北のデルフィに向かいます。
お昼頃に到着しました!わおぅ。遺跡だ遺跡だ!
当然のように世界遺産に登録されているデルフィですが、古代ギリシャの宗教の中心地!
ガイドのアンジェラおばあちゃんが英語で我々に説明をします。
当時世界は平らな円盤状だと信じられており、世界の中心がデルフィにあると考えられていた時代。その中心を担う「大地のヘソ」や美しく再建された「アテネ人の宝庫」等を見学し・・・・
デルフィといえば、もちろんアポロン神殿!
きれいだなぁ。。。
今では柱と土台しか残っていないけど、後述するパルテノン神殿の要介護状態とは異なり、これでも現存する柱と土台は紀元前4世紀のもの!
悪い意味ではないけど世の遺跡にはフェイクが多い中(仕方ないけどね・・・)で、このアポロン神殿は遺跡好きにはたまらない一品であります。
アンジェラさんの説明が一通り終わり、30分くらいフリータイムになったときに我々が向かったのがスタジアムです。
ローマに行けばいくらでもあるスタジアム跡。
ここも言うなればよくあるスタジアムと同じですが、以前トルコで見たような高台にあるということで、これまた遺跡好きにはちょっと刺激的なのです
ちょうどそのとき、アメージングブレイスが聞こえてきました。
美しい歌声
歌っているのは写真に写っているアメリカ人の観光客の女性。
ところが、すぐどっからか登場したガイドと思わしき人にストップされました。
神聖な場所で神を冒涜するな、という理由です。
でも、観光客達は拍手喝さい
おねえさんの意図は分かりませんが、この場所で純粋に美しい歌声が聞けるというのは、少なくともAgnosticな私には新鮮で、悪い気分には一切なりませんでした。
(拍手の量を考えると、ほとんどの観光客が私と同じ気持ちだったと思います)
アメージングねえさん、ありがとう!
貴女こそがアメージングです!
あっという間に自由行動が終わり、もうデルフィを出る時間になりました。
本当はデルフィ博物館に行きたかったんだけど、時間がなくて残念です。
(そこには発掘されたリアルなものがたくさん展示されているので・・・)
博物館には有名な青銅の御者の像がほぼ完璧な形で残っているので、是非観ておきたかったかな・・・。
メテオラのふもとにあるカランバカの町は、デルフィから更に200キロは先。
すっかりお昼も過ぎたので、遅めのランチでレストランにみんなで行きました。
私達はグリークサラダ(ヤギのチーズが乗っている)とスピナッチパイを頼みました。
ヤギのチーズは個人的にはあまり好きじゃないけど、パイは美味しかった。
他の人たちの中で、何人かスタッフドトマト(トマトに味のついたご飯をつめて焼いたもの)を食べている人がいて、超美味しそうだったので、次に是非挑戦したいと思いました。
バスは北へ向かうよ向かうよ~
途中の小さな町に残された、スパルタ時代のギリシャ人の優戦の跡地にも寄りました。
また、どっかの休憩所でグリークコーヒーもトライ!
それが私としたことがちゃんと沈殿する前に飲み始めちゃったため、びっくりするぐらい美味しくなかったけど、待てばだんだん美味しくなります。
まあ何事も失敗あっての成功ということで・・・。
ツアーだと、お買い物に連れて行かれることはよくありますが、今回唯一連れて行かれたのが、なんとイコン製作所!
初めてだったので、イコンってこうやって作るんだーとかなり勉強になりました。
いつも買い物はつまらないと思っていたけど、今回だけはちょっとありがたかったかも!
結局カランバカの宿であるANTONIADISに到着したのはもう19時過ぎ。
ツアーだから全然期待していませんでしたが、実は決して悪くはありませんでした。
部屋は普通にきれいで広いし、ベランダからはメテオラの奇岩郡が見えます。
お風呂が腰掛け式で面白かったけど、これが意外に機能的で気に入った!
奇岩郡は部屋からも見えれば、屋上のプールからもそれまたきれいな景色が・・・。
ランナーの妹と母親は今日もギリシャの北の土地でランニング。
一方の私はぼけーっと奇岩を眺める。
ギリシャに来たらどうしても来たかった場所にやっと来れたわけだから・・・。
一人で感無量な想いに浸るわたし・・・。
ツアーは夕食もついてくるのですが、バイキングと聞いてこれまた全然期待せず。
(所詮1泊2日でたった125ユーロのツアーだし・・・)
ところが、これもまた意外に食べ物が美味しくて、結構満足!
本当にギリシャの食べ物は美味しいということですよ
夕食後はカランバカの街を散策。
本当に小さい街ですが、メテオラがあるから観光客が押し寄せ、土産物屋もレストランもたくさんありました。
アテネのようにゴミゴミせず、大自然とも共存しているけど、やっぱり観光地。
これはどの国にも当てはまることだから仕方がないけどね。
でも時間さえあれば、奇岩郡を背景にこの街で1,2日過ごすのは悪くないかもと思います。
最後にホテルに戻ってもう一度屋上のプールにビールを持っていくと、修道院の明かりが小さ~く見えました。
崖の上の修道院
いよいよ明日足を踏み入れるわけです!ドキドキしちゃうわ!
(続)