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更に洋画デー その1 [Daily Life 2010]

今日もお休みで用事がなかったので、またまた映画にふけりました。

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■アメリカン・ビューティー■

アメリカのごく普通の核家族が崩壊していく様を描いた映画。

ケヴィン・スペイシー(←すっごい好きな役者)はセブンやユージュアルサスペクツでおなじみですが、この映画は、娘には嫌われ、妻には浮気され、そして最後には殺される、こんな情けない主人公がいていいんだろうか~という作品。

この映画はありとあらゆるアメリカ現代社会の混沌さが含まれています。
形骸化した家族、浮気、麻薬密売、同性愛、リストラ、虐待・・・、主役の家族&その隣の家は、ものすごい裕福と言うわけではないが経済的には不自由しないアッパーミドル階級。
経済的には隆盛を極めても、精神的な不満足から生まれる病理社会を表している。

私みたいなパープーには一度で真意が伝わらなかったし、観る者の想像に任せる系の描写も多いが、あとでどっかのレビューを読んだら、これは白人社会の終焉を描いていると。
なるほどなるほど・・・。

どうりで隣の家のリッキーがレスター(ケヴィン)の娘に見せた映像で、白い紙くずだかがひらひらと枯葉と共に悪戯に浮遊していたわけね。この白い紙くずというのがアメリカというか白人アメリカ社会を指すのか、と思うと不思議と納得できる。
だからかどうかは知らないが、白人以外は誰もでてこない映画になっている。

流石アカデミー賞受賞作品ではあるが、ユージュアルサスペクツのほうがよかったな。

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■スラムドック$ミリオネア■

ガンジーに引き続き、インドが舞台の映画にチャレンジ。
KTさんも見たスラムドックミリオネア

たくさん賞もとったし有名だが、初めて見る。舞台はムンバイ!

スラム街で育ったジャマールがクイズ番組で難題を解いて勝ち進み大金を手にしようとするが、不正の疑いをかけられ警察から尋問にかけられる。

そこから彼の数奇な生い立ちを振り返り、一人の少女を探し続ける純愛であると同時に、インドの社会問題を真正面から風刺する社会派ドラマに発展するという流れ。

タージマハルもでてきたー。はあ、1週間前のことなのに、もう大昔のことみたい・・・。

格差社会、幼児虐待、宗教暴動、闇ビジネス、急激な近代化といった、インド現代史が凝縮されている。社会の底辺を駆け抜けてきたことが、自ずとクイズに耐えられる知識を身につけたとでもいうかー。

アメリカンドリームならず、インディアンドリームの真骨頂!
そのうちインドは中国を抜いて人口も世界一になるだろうし、これからはインドの世界!
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