まさかのインフルエンザ影響で板門店は今・・・

ところでソウル、めちゃ寒い
ソウルには大概冬に来るので寒さは慣れているが、まさかこんな雪とは・・・。
そして私は過去2回連続でひどい胃痛経験者のため、今回は胃が一番心配。（今回もダメだったら韓国は断腸の思いで卒業か、とまで考えていた・・・）
昨日も辛すぎるものは避け万全を期したが、朝は腹痛で目覚める。
でも実は今回は南大門パレスのオンドルが暑くて窓を開けて寝たのが原因。厳密に言うと、暑くて布団をかぶらずに寝たので外の冷気にやられたという情けない寝冷えが敗因であり、ちょっとホッ。

とはいえ朝はまだ腹痛で明洞で野菜粥（6000ウォン）。私はいつも朝は野菜粥にするが、一番安いけど一番美味しいと思う。今回は初めていく日本人だらけのお粥屋にしたが、美味しいが、よく行く世宋ホテル横のお粥屋の方が更に美味しいかな。

さて、今日は待ちに待った久しぶりの板門店。
民間人がここに行くには4社が催行するツアーのいずれかに参加するしか方法がないです。

私が最初に訪れたのは外務省主催の視察旅行に参加した21歳の時。
当時は若いし、自分が将来有望と勘違いしていたので有難さを感じなかったが、今振り返るとその韓国訪問はぜーんぶ無料！
参加者は東大、京大、北大、阪大、早慶など超頭のいい大学の学生３０名程。そんな中、行きたい！とゼミの先生を口説き、ハングル専攻でも韓国歴史・文学専攻でもないアホな私が無理やり参加できたのは、今思えば奇跡でしょう。

滞在中は韓国中の大学や歴史スポットを訪問したり、時にはホームステイをし、たまにあるフリータイムではお小遣いまでくれるＶＩＰ待遇。
現地の学生たちとマッコリ飲みまくったり、ホームステイ先のウンヨン（帰国後数年やりとりしたが最近音信不通・・・）と仲良くなって、どこ行くのにも手をつないで歩いたのが懐かしい・・・。
大田の独立博物館では暗い歴史の証拠を見学後、思わず泣いてしまったが、ウンヨンまで泣いたことが忘れられないよ・・・。
（ああ、当時ブログという制度？があれば毎日更新したのになぁ～）

そんな書き出せばキリのない思い出の詰った滞在で訪れた一つが板門店でした。

今回は将来が有望でもなくなり、単に一ツーリストとして再訪したわけです。
催行4社の中からわざわざ選んだのが「脱北者と行く板門店ツアー」ランチ付で77000ウォン（約6000円）。

脱北者と行く、と言っても、本当に一緒に行くわけではありませんでした。
まずはなんとか展望台に行き（ここは多分初めてだと思う）、北朝鮮をチラ見！

川の向こうは北朝鮮。それにしてもめちゃ寒い～。

そしたら突然脱北者が登場

このジョンさんは、賄賂で北朝鮮から中国に抜け、悪条件で２，３年働かされた後、南ルートでやっと韓国に亡命できたとな。
ジョンさんは日本語が話せないので、ガイドがちゃんと訳していたら、の話ではありますが・・・。

そんなジョンさんのお話を聞き、展望台を後にし、昼食タイム。

ツアーの割にはしっかりプルコギ定食。
このツアーはちゃんとグループ毎に席を用意してくれるので、知らない人と肉を取り合う心配はありません。
たぶん他社ツアーも一緒だろうけど、他人と箸をつつくのがあまり美徳ではない国だからかな。
ピン参加の人にはちゃんとピンで鍋が用意されていました。

そしたら昼食中に、新たな脱北者が！　まさか計二人も登場とは・・・

悲壮感を漂わせる脱北者と思いきや、この脱北者のパクさん、結構チャラ男！？
私たち、Ｇａｃｋｔと呼んでいました・・・。

Ｇａｃｋｔは歌うよ、加山雄三とか長渕とか・・・。
あまりにも拍子抜けで、思わずパクさんの車までパシャリ！
うーん、脱北者のイメージが・・・。
ちなみにパクさん、ミュージシャンを目指しているそうです・・・。
がんばってください・・・・・・・・・。

ちょっと不思議な脱北者2名に会えた後はいよいよ本題の板門店。
共同警備中の１９７６年にポプラ事件があってからは、共同と言っても領域を分ける両国軍。建物の色で管轄国が分かります。
14年前もそうだったが、その中で両国が停戦会議をする部屋に実際に入れるのがこのツアーの醍醐味でした。（そこだけ唯一北朝鮮側に足を踏み入れられるし）
ところが！！！インフルエンザ流行という理由で、今回中には一切入れず。外から見るだけー。
ががーーーーーーーん

左に見えるのが北朝鮮の兵士です。右は韓国側兵士。

北朝鮮の兵役は男子10年、女子7年だそうです。一方南は男子のみ2年。

そんなかんだの板門店ツアー。
いつもは国連軍指示で誓約書をかかされるが、停戦会議場に入れない以上、今回はなし。

寒すぎたし小屋に入れなかったのが残念だが、まあ仕方なし。知らない話も聞けたし、久しぶりに行ってやっぱりよかったと思います。
数年後、インフルエンザが流行っていなくてもう少し温かいときに再訪希望。

板門店ツアーから明洞に戻ったのは17時。
18時ピックアップでハンジュンマクを予約していたので、微妙な待ち時間はその辺をぶらぶら。

きれいだけど・・・、寒いよぅ、ほんと・・・。

1時間時間を潰し、行ったハンジュンマク屋は新村にある新村ハンジュンマクです。
いろんなハンジュンマク屋を経験してきたが、ここは久々のヒット！
ネットで事前に予約したので割引があって全部で60000ウォン（約4800円）
なにがすごいって、ハンジュンマクがいいのと、いつも追加代金を払うよもぎ蒸しがなんと基本コースに含まれていたこと！（本来はコース外らしいが、何故かこの日は無料でついてきた）
これはらっきー

現地人も多いので、大当たりでしょう！次に来たときもこのハンジュンマク屋に決定だな！

この日の我々のスケジュールは芸能人並で、ハンジュンマク終了後は21時15分に赤ちゃんとロッテホテルで待ち合わせ。

赤ちゃんとはバンコクカオサン発アンコールワットツアーでシュムリアップまで一緒だった人。
帰国してから2回日本で会ったけど、タイミングよく赤ちゃんが年末韓国を旅すると聞いて、一緒に肉でも食おう！と待ち合わせをしたのです。
焼肉を食べるなら人数は多いほうがいいし！

ロッテホテルで会い、3人で「藤の木」という以前Ｋと見つけた美味しいサムギョプサル（ブタの三枚肉）屋に行きました。
ここはいつも混んでいるので予約までしてみたが、時間が遅いのもあってか今日はガラガラ。
でも美味しく、ブタだからお値段も手ごろ。

サムギョプサル2種（ワイン付け、にんにく付け）と豚肉ロースみたいなのと、豆腐味噌スープとご飯やらビールやらを頼んでも3人で57000ウォン（約4600円）
これは安いです。
歳とると、ブタ肉の方が好きになるしね・・・。

赤ちゃんと海外で会うのは不思議な感じ、と思っていたけど、もともと海外で会ったわけだし、今回はソウルだし、結構普通に再会！
次は東京で会おうー！

かくしてこの充実した１日は終焉を迎えるわけです。
外は大雪
そして明日はもう帰国～