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ベトナム戦争映画2本の酷評 [Daily Life 2009]

借りたDVDの中で、ベトナムものを観ました。

【ワンスアンドフォーエバー】

メルギブソンの映画は感動したためしがないので期待ゼロだったが、これはよかった!
俗に言えば、やってみせる上司、そして部下を見捨てないと公言及び実行する上司はかっこいいということでしょう。
世の中間管理職に是非観てもらいたい作品です。

部下を祖国に帰すことが使命というハル・ムーア中尉ならではの人情を感じます。
それは敵に対しても向けられ・・・。
(実際やっていることは間逆でもあるが・・・)
また、実話によくありがちな、戦死者の実名が列挙されるだけでじーん。
批評したがりの私は、部下がほとんど絶命した中で生き残る中尉の心境と、帰国後のあらぬ憶測、中傷は如何に?のほうが気になりますが。


【フルメタルジャケット】

フルメタルジャケットといえば、当時なんかのCMにも採用された訓練シーン。
22年前に観ておきながら、歳月のせいか訓練シーン以外は忘却の彼方・・・。
きっと同じ年に流行ったプラトーンに押されたのであろう。

この映画は2部構成で、1部は海兵の訓練、2部が戦場。
1部は、海軍が最も過酷だと言われる通り、ごく普通の若い志願兵たちが鬼軍曹に精神異常になるほど人格を変えられる姿を巧みに表し、キューブリックはすごい、と思わせる。
ところが2部がね・・・。1部の人物が2部でほとんど出てこないし、海軍と言っても実際の戦闘シーンはダナンとかフエとか街中。主役は報道部だし、なんかパッとしない。
ベトナム戦争映画では貴重な市街戦も、なんか緊迫感に欠ける!
でも1部は素晴らしいので、短編だったらプラトーンもびっくりの傑作になったかも。

それにしても、これでもかってくらいスウェアワードばかりで(戸田さんの翻訳ではボツったくらい・・・)、落ち込むくらい英語がわかりませんでした。。。

見る順番を逆にすればよかったな・・・。

まあ、まだ時間はあるので、引き続きインドシナ関連の映画は観ておこう。
(ベトナム制作のも!)
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