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5日目 パルテノン神殿について熱く語ります [ギリシャSep2011]

遺跡好きなら死ぬまでには行かなければならないのがここアクロポリスのパルテノン神殿

今回ここを制したので、これで行きたい遺跡ベスト10はあと少しを残すことになります。
年齢と体力を考えると、人生いい感じに進行中!?

古代アゴラが無料だったことはすっかり忘れ、12ユーロ払う気マンマンでチケット売り場に。

そしたらなんとまたまた無料!

12ユーロが3名分浮くのはありがたいのですが、人生で行かなければならない場所まで来たのだから、むしろちゃんとお金を払いたい。
ラッキーとは思うけど、何故かあんまり嬉しくないのです。
若い頃に旅をするときは、現地滞在日数がそこそこあると入場料無料の日を狙って美術館や博物館に入ったものですが、もう立派な大人だし、貴重な建造物を維持するためにも、ここはちゃんと支払いをしたかったな・・・。
なーんてこだわるのは私だけでしょうが・・・。

メテオラはツアー代金に入場料が含まれるからいいとして、実はデルフィも本来入場料8ユーロ払うつもりが無料だったし、古代アゴラもそうであれば、結局この旅で一度も入場料を請求されることなく遺跡めぐりをしたことに。。。なんだか複雑な気分。
ちゃんとお金払うから、ストライキしないですむようにしてほしいのが個人的見解。

しかも、そもそもなぜこの日が無料なのか分からない。
係員に聞いても「今日は無料」と言うだけで、私の調査では、冬季の日曜日が無料のはず。
今日はまだオンシーズンの火曜日だし、なぜ無料?

考えても仕方ないのですが、なぜか気になる。
まさかストの影響?
でもストなら神殿自体クローズするしなぁ・・・。
(なお、この数日後には本当にストでパルテノン神殿がクローズに!)

なんとも理解に苦しむが、(たかだか入場料問題で)昨今のギリシャ経済問題の根幹に触れるくらいの気分になりました。

前置きが長くなりましたが、いよいよアクロポリスに入場。

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階段を登るとアクロポリスからいきなり下界を眺めることになります。

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これはイロド・アティコス音楽堂

ずいぶんときれいですが、それもそのはず、最近修復されたもので、夏には様々なコンサートが実際に上演されています。

ここでオペラを聴くのを想像してみる。
いいな・・・。

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ブーレの門をくぐり、アテナ・ニケ神殿を通ります。

既に観光客がたんまり!
しまった[exclamation×2]
やっぱり朝一にここに来てから後で古代アゴラに行くべきだったかも。

この小さい神殿はその名の通り、あのニケ(翼なき勝利の女神)の神殿。
発掘物は新アクロポリス博物館と大英博物館にあるそうな。
でました!(悪い言い方だけど)略奪物の宝庫、大英博物館!

ニケの神殿を上がっていくとアクロポリスの頂上に出ます。
ということは、そこがパルテノン神殿なのです。

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なんともまあ・・・。
噂以上の要介護状態・・・。

これが私が命をかけてでも!?来たかったパルテノン神殿の本当の姿。

涙が出そうなほどの痛み具合です。

いまや現代の建築学なくては建ってもいられない状態。

美しいドーリア式柱と曲線美を楽しみにしていたが、修復のための足場しか見えない。

でもこれが現実であり、守り続けるためには仕方のないこと・・・。

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興醒めではなく、ショックだっただけですが、正面は悲惨な姿でも、側面は大丈夫。
(といっても、神殿自体当時のまま残っている箇所は皆無で、全部複製なんだけどね)

また、神殿からはディオニソス劇場がよく見えます。これはギリシャ最古の劇場で、15000人も収容できたとな。

側面を通り、神殿の後方へ移動します。

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背後からだけど、この姿はなかなか!
ここからなら傾斜している柱の姿もちゃんと確認できる。
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ついに真後ろまで来ました。

神殿と言っても残るのは周りの柱だけで、中はがらんとしている状態だけど(中は修復工事グッズがたくさん)、少しずつ最初のショックから立ち直りつつある自分に気づきます。


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天気もよく、たとえ真後ろからとは言え神殿の全貌は美しい・・・。
(この曲線はどこまで延ばすと1つになるのか計算したくなる。できないけど・・・)

一方、パルテノン神殿だけでなく、アクロポリスのもう一つの見所(私にとってはね)が、エレクティオンであります。

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20110923 594.jpgドーリア式のパルテノンの雄大さとは異なり、エレクティオンは繊細優美なイオニア式の柱を中心とし、カリアティデスと呼ばれる6名の少女の像が有名。

ちなみに、この少女の像も複製で、オリジナルのうち1体はやっぱり大英博物館にあります。
またでました!大英博物館!

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一通り見学後、展望台からアクロポリスを平行に見たときの全貌と下界を確認し、私達はアクロポリスを後にしました。

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時間はまだ10時台だけど、観光客が行きよりも更に増してすごいことになっている~。
よかった、早めに来ておいて。

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アクロポリスを出た後は、プラカ地区に歩いて戻りますが、いかんせん丘の上から戻るので、すごい傾斜の坂や階段を下ります。
風情がありますねえ。

最後に私達はローマン・アゴラに行きました。

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ここも共通入場券がなければ2ユーロかかるのですが、もちろん今日は無料。

古代アゴラが古代ギリシャ時代の中心地とすれば、このアゴラはローマ時代の中心地。
こじんまりとしていますが、結構好きかも。

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遠くから妹とふっきーを撮ってみました!
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ここの見所は風の神の塔と呼ばれる大理石でできた八角形の建造物で、日時計、水時計、風見の3役をこなしたとか。

8面は東西南北に加え東北、南西、南東、北西を正確に示しています。
神のレリーフも美しい。

20110923 235.jpg最後に、ホテルプラカのすぐそこにあるアドリアノスの図書館跡をチラミ。

図書館と言われなければ絶対分からない。
アドリアノスというからには、2世紀頃にローマ皇帝のアドリアノスが建てたものです。

プラカ地区を歩いていると何度も通りかかるこの図書館が最後の観光スポットに。(続)
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